Skip to content

Monthly Archives: 8月 2007

レトロなフィルムカメラーその1(コニカ3M)

8ミリテレシネの話はちょっとお休みしてまたの機会に。

最近、レトロなフィルムカメラにはまっています。
最近手に入れたのはコニカ3M(Konica IIIM)という1959年製のカメラ。

DSC_0160


<セレン光電池ヒンジ部の左右にひび割れがある>
実は、このカメラには格別の思い入れがありました。亡くなった父愛用のカメラだったのです。私が高校生くらいからはほとんど私のカメラになっていたのですが、大学の頃落として壊してしまいました。
購入時の値段はたぶん父の当時の給与の2倍以上はしたと思います。以来、いつか何とかしたいと思ってはいたのですが、その気持ちを伝えることもないまま父は他界してしまいました。

ところでこのカメラは、「ヘキサノンレンズ最後の名機」と言われるほど優れたレンズで有名でした。当時はまだカラーフィルムは高価で、白黒フィルム が主流の時代。カメラの評価は白黒写真の描写力で決まりました。「キヤノンはハイコントラストでシャープ」、「ニコンはソフトで切れが良い」などと評価し ました。カメラメーカー毎にレンズに独自の味(特長)を持っていたのもこの時代でした。
このコニカ3MのF1.8 50mmヘキサノンレンズは、ソフトで切れが良く、ニコンレンズをも凌ぐヘキサノン最高傑作と評価されていたのを覚えています。

入手したカメラは、汚れやサビは多少あるものの、レンズはカビもなくクリアで、シャッターリングや絞りリング、ピントリングにガタもなく動きもス ムーズでした。ただ欠陥は、このカメラの特長の一つである折りたたみ式のセレン光電池取付部のプラスチックがひび割れていたのと、距離計が狂っていたこと くらい。

距離計はファインダー横の丸い点検口を開け、調整用のネジを回して無限大側の二重像のズレを合わせればOK。

DSC_0150

<中央の建物の二重像がずれている>

DSC_0159

<点検口を開けて距離計の調整ネジを回して、二重像を一致させる>

折りたたみ式のセレン光電池は、ヒンジピンを抜いて取り外し、分解し、プラスチックのひび割れは瞬間接着剤で補修し、金属部や接点の汚れやサビを落とし、全体をクリーニングして組み立て直すとほぼ元通り。

DSC_0165

 DSC_0172

<ヒンジ部がひび割れて壊れている。左下の黒い板がセレン光電池>


セレン光電池は、50年近く経っても性能の劣化は少なく、接点の汚れやサビを落とすとほぼ正常に戻ります。このカメラも、最新の露出計の値とほぼ同じ値を指しました。

各部の汚れやサビを落として磨き上げたらこの通り。とても50年近く前のカメラとは思えないように蘇りました。

DSC_0199

<セレン光電池ヒンジ部のひび割れはもうわかりません>

DSC_0197

<セレン光電池をたたんだときの外観>

秋に父の十七回忌の法事があるので、そのときにはフィルムを入れて法事の様子を撮ってこようと思っています。